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夕食が済み、看護師さん達が受け持ちの患者さんにバイタルチェックを行う。
一人の患者さんが明日カテーテル手術があるらしく点滴が増える事や朝食が抜きだったり術前の段取りをそつなく済ましていた。
「何か質問ありますか?」と看護師がその患者さんに優しく投げかけると「腕の血管からカテーテルが入らなかったらどうするんですか?」看護師はすぐさま「太ももから取りますよ〜」と優しく答える。
きっと痛いのがかなり嫌なんだなと僕は思った。

僕も別の看護師さんにバイタルチェックなど受け「今日もこれで1日が終わる」そんな気分でいた矢先。

明日の手術でテンパっていたのだろうか、突然一人一台備え付けられている手術予定の方のテレビからありえないくらいの大音量が部屋中に響いた。夕方のニュース時、どこぞのチャンネルのアナウンサーがテレビから大きな声を出している。

ただただ、ボリュームを下げれば済む話なのだが、、、
「あれっどうなってるんだ?」「どうなってる?なんだなんだ!」
明日手術のその人は、相部屋なのに一人パニックルーム状態。
アナウンサーの声はまだ、病室の皆んなにニュースを伝えている。

「まさか、使い方がわからずナースコール押すのかな?むしろ押してくれ!!」
心の中でそう願い、とにかく笑いを堪えるのに必死だった。きっと他の2人も同じ状況だったであろう。

そして彼は「ボリュームを下げるのを諦めて大元の電源コンセントを引っこ抜く方法を取り」事態を収拾させたのである。

そして、22:12現在。
カテーテル手術予定の彼はグッスリと眠っている。
楽しいひと時をありがとう!